アメリカ映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞の各賞の候補が発表され、日本国内で大ヒットした映画「国宝」が「メーキャップ・ヘアスタイリング賞」の候補に選ばれました。
ことしで98回を迎えるアカデミー賞の各賞の候補が、22日、発表されました。
このうち「メーキャップ・ヘアスタイリング賞」の候補には、李相日監督の映画「国宝」で、ヘアメークを担当した豊川京子さんと歌舞伎のメークを担当した日比野直美さん、それに、かつらを担当した西松忠さんがノミネートされました。
「国宝」は、吉田修一さんの小説が原作で、歌舞伎に人生をささげた主人公が女形として人間国宝に上り詰めるまでの半生を描いた作品です。
実写の日本映画としては22年ぶりに記録を塗り替えて、興行収入が歴代1位となるなど国内で大ヒットし、海外での評価も注目されていました。
また、「国宝」と同じ「メーキャップ・ヘアスタイリング賞」の候補には、映画「スマッシング・マシーン」で特殊メークを担当した京都市出身のカズ・ヒロさんもノミネートされました。
アカデミー賞の発表と授賞式は、3月15日にロサンゼルスで行われます。
化粧やかつら 実際の歌舞伎を忠実に再現

映画「国宝」は、吉田修一さんの小説が原作で、任きょうの家に生まれた主人公が歌舞伎に人生をささげ、女形として人間国宝に上り詰めるまでの半生を描いた作品です。
主演の吉沢亮さんと横浜流星さんら俳優陣が吹き替えなしで難しい歌舞伎の演目に挑む熱演が評判を呼びました。
白塗りなどの化粧やかつらは実際の歌舞伎を忠実に再現しているほか、登場人物たちが年を取ることによる見た目の変化のメークも注目されました。
作品は、2025年、実写の日本映画としては22年ぶりに記録を塗り替えて、興行収入が歴代1位となるなど大ヒットし、国内では社会現象にもなっていて、海外での評価が注目されていました。
李相日監督“オスカーのノミネートは格別で最上の喜び”
監督は、「フラガール」や「悪人」など数々のヒット作で知られる李相日さんです。
李相日監督は「この映画は、当初の予想をはるかに超えてたくましく育った。その美しさは、アメリカをはじめ世界の人々までを魅了し、我々に大いなる驚きと喜びを与えてくれた。中でもオスカーのノミネートは格別で、最上の喜びだ。なんて親孝行な子なんだろう。生まれてくれてありがとう」とコメントしています。
また、ヘアメークの豊川京子さん、歌舞伎のメークの日比野直美さん、かつらの西松忠さんが連名でコメントを発表し、「アメリカのアカデミー賞にノミネートされたことは本当に喜ばしい限りです。この映画には欠かせない歌舞伎シーンでの白塗りのメーク、歌舞伎かつらが評価されたことを喜ばしく思います。そして50年間の人生の流れの表現も評価していただけたことがとてもうれしいです。この作品に携われたことを幸せに思います。監督、プロデューサー、全スタッフ、そしてキャストの皆様に感謝いたします。ありがとうございました」などとコメントしています。