
東北大学が、再来年度から留学生の授業料を日本人学生の1.7倍に値上げすると発表しました。文部科学省によりますと、留学生に限った授業料の値上げは国立大学では初めてになるということです。
東北大学によりますと、再来年度から学部と大学院の修士課程の留学生の授業料について、日本人学生のおよそ1.7倍にあたる年間90万円に値上げすることを決めたということです。
値上げの理由について、留学生の生活面のサポートなどに伴う多額のコストをあげていて、値上げに伴う増収分は留学生の研究や生活環境の整備などに充てるということです。
このほか、優秀な留学生を対象に新たな奨学金を設けることも決めていて、今後、世界トップレベルの研究水準を目指して、留学生の比率を引き上げたいとしています。
文部科学省によりますと、留学生に限った授業料の値上げは国立大学では初めてになるということです。
国立大学の授業料をめぐっては、去年、省令の改正で留学生の授業料の上限が撤廃されていて、東北大学のほか、広島大学も将来的な値上げの方針を決めています。
東北大学は「今後も留学生のニーズを踏まえた受け入れ環境の整備を進め、世界トップクラスの優秀な研究者の育成に努めてまいります」とコメントしています。