“日本一寒い町”陸別町でマイナス27.1度 今季全国最低を観測
北海道は、11日朝、各地で厳しい冷え込みとなり、「日本一寒い町」としてまちおこしをしている陸別町では、今シーズン全国で最も低いマイナス27.1度を観測しました。
北海道陸別町では、11日午前5時前に、マイナス27.1度の今シーズン全国最低気温を観測し、町内の道の駅に設置された温度計の前には、夜明け前から観光客が集まって、記念撮影をしたり、ぬれたタオルを振り回して凍らせたりしていました。
新潟県から訪れていた20代の男性は「風がないので、気温の表示を見ても『これぐらいなのかな』というのが正直な感想ですが、それでも痛いような寒さです」と話していました。
このあと午前7時ごろに日の出を迎えると、町内を流れる利別川では水面から上がった水蒸気が冷やされて湯気のように立ちのぼる「気嵐」という現象が見られ、辺り一面、幻想的な雰囲気に包まれていました。
陸別町は「日本一寒い町」としてまちおこしをしていて、気温がマイナス30度を下回ることも珍しくなく、町内に住む60代の男性は「これまでの寒さはもの足りなかったので、ようやく冷え込み、やはり日本一寒い町だなと誇りに思います。家の中は暖かいので短パンで過ごしています」と話していました。