秋田 “市街地にクマ出没”想定した訓練 県内被害は過去最多

秋田県内でクマによる人への被害が過去最多となるなか、市街地にクマが出没したことを想定した訓練が秋田県にかほ市で行われ、警察や自治体などが安全に駆除する手順を確認しました。

にかほ市の仁賀保中学校の周辺で行われた訓練には、警察や消防、それに自治体の職員などおよそ40人が参加しました。

訓練は学校や住宅の近くにクマが出没したという想定で行われ、目撃された場所の周辺では、急にクマに遭遇してけがをすることを防ぐため、車に乗って捜索しました。

そして、クマが発見されると、建物や人に銃弾が当たらないよう花火で大きな音を出しながら狭い場所にクマを追い込み、駆除するまでの手順を確認していました。

秋田県警察本部によりますと、県内ではことし、21日までにクマに襲われるなどしてけがをした人は25人にのぼり、年間の数としてはすでに過去最多となっています。

これから冬にかけてクマが餌を求めて行動範囲を広げる可能性もあるということで、秋田県自然保護課の近藤麻実主任は「いつでも、どこでも、誰でもクマに遭遇する可能性があると思って、過去最高レベルの注意をしてほしい」と話していました。

リンク：https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230922/k10014203891000.html