제목   |  鉄道会社“なのに”京急電鉄が「やわらかすぎる」理由 작성일   |  2018-10-29 조회수   |  3662

 

鉄道会社“なのに”京急電鉄が「やわらかすぎる」理由

 

 

 

                                                 

 

 

 

「京浜急行電鉄」はいわゆる“大手私鉄”の一角に名を連ね、路線の総延長は87.0km。品川から海沿いを走って横浜、そして横須賀・三浦や逗子方面を結ぶほか、羽田空港へのアクセスも担う首都圏の交通網に欠く
ことのできない“大動脈”のひとつだ。最高時速の120km/hは、京成電鉄の特急スカイライナーを除けば、なんと関東の鉄道路線で最も速い。下町風情漂う海沿いの町を、高速で駆け抜けてゆく赤い電車。それを
人は「路地裏の超特急」と呼ぶとか呼ばないとか……。

 

 

なぜ京急ばかり“斬新な”企画を連発できる?
 そんな京急電鉄なのだが、最近鉄道会社に“あるまじき”やわらかさでしばしば話題になっているのだ。例えば今年の夏。マンガ『北斗の拳』とコラボして、駅名を「京急かぁまたたたたーっ」(京急蒲田駅)に変
えてしまうなどという荒業を見せた(正確には駅名看板を一時的にアレンジしただけだが)。さらには、創立120周年事業の一環で全72駅の“新駅名案”を沿線の小中学生から募るという企画も行っている。こう
した鉄道会社の保守的なイメージに反する取り組みの数々が、ネットを中心に大いに話題になった。いったいなぜ、京急はこんな“斬新な”企画を連発しているのだろうか。京急電鉄が、鉄道会社なのに“やわらか
すぎる”ワケ。京急電鉄鉄道本部運輸営業部長の櫻井和秀さんに教えてもらった。

 

『北斗の拳』のコラボ、当然懸念はあったんです
――京急さんは『北斗の拳』の駅名に代表されるような、「そこまでやるか?」というキャンペーンを連発していますね。でも、鉄道会社って前例にないことはやらないようなイメージがあります。

櫻井 確かにおっしゃる通りで、鉄道会社はどうしても保守的な部分があるんです。それは何より安全を第一に考えているから。公共交通機関にとっていちばん大事なところですから、安全を脅かす可能性があ
ることは絶対にやらない。ただ、逆に言えば安全を脅かさないならばどんどんいろんなことにチャレンジしていいんじゃないか、と私は思っていまして。

――安全を重視するがゆえに、今までにないことはやりにくい風潮が生まれてしまう。でも、そこを打破して……。

櫻井 そういうことです。だから私はいろんなことをやっていこうと思っているし、部下にもよく言っているんです。『北斗の拳』のコラボもそうでしたが、当然懸念はあるんです。ご存知の通り、あのマンガは
暴力的な表現がありますよね。マンガなら好きな人が読めばいいんですが、駅の場合は老若男女さまざまな方にご利用頂いている場所です。そこでお客さまに不快な思いを抱かせてはいけませんから……。だか
らどこまで攻めることができるのか、どういう工夫をすればお客さまに嫌な思いを抱かせずに済むのか。そこにはかなり気を使う。でもそれでもうまく工夫できるならば、やったらいいんですよ。


ケンシロウに京急の制服を着てもらった
――なるほど。確かに鉄道は公共的な存在ですから、なんでもかんでもやればいいわけじゃない。

櫻井 もともと駅名看板にアレンジを加えたのは、『北斗の拳』が最初じゃないんです。2年前にリラックマさんとコラボして、京急久里浜駅を「京急リラッ久里浜駅」にしたりして。リラックマさんは『北斗の拳』
と比べれば万人受けするものだと思うんですけど、それでも当時はおっかなびっくりでした。ただやってみたら思いのほか喜んでいただけました。そこで今回のキャンペーンにもつながった。ギリギリのところ
を攻めるということで、京急の制服をケンシロウにも着てもらったんですよ。で、制服のボタンは北斗七星になっている。よく見ないとわからないと思うんですけどね(笑)。制服を着ることで安全を守るとい
う意思も伝えつつ、その上で遊び心もあるよ、と。

――さらに全駅分の新駅名案を小中学生から募集するというのも驚きました。え? そんなに簡単に駅名変えちゃうの?と。

櫻井 さまざまなご意見を頂いております。きっかけは大師線の産業道路駅の駅名変更でして、どうせならば当社の一存で決めるのではなくて地元の方、それも未来を担う小中学生の方々のご意見を聞きたいと
いうところからはじまった企画なんです。それを創立120周年にあわせて全駅でやってみようと。ただ勘違いされている方もいるんですが、全駅名を変更する訳じゃなく、数駅程度を予定しています。応募され
た駅名案はあくまでもひとつのご意見として受け止めるもので、多数の応募があったら変えるとかそういうことじゃないんです。そもそもは沿線の方々にいつも使っている駅の名前の由来とか地域の歴史とかを
改めて考える機会にしていただきたいなという思いもありまして……。頂いた駅名案などのご意見を踏まえて社内で議論を重ね、最終的には来年の春頃にひとつの結論をお示しできればと思っています。

 

チャレンジ精神を生み出す京急の社風とは
――こうした世間を驚かせる企画、なかなか他の鉄道会社ではできないと思います。何かこのチャレンジ精神を生み出す社風のようなものがあるんですか?

櫻井 う~ん、他の会社に勤めたことがないのでわからないんですが(笑)。でも、ウチはイベントやキャンペーンだけでなくずっと独自性があるって言われてきてますよね。鉄道の技術的な面でも、先頭車両
は絶対にモーター車にしている。それは重量を重くして脱線のリスクを減らすためなんです。あと、他社さんでは中央でコンピュータ制御していることが多い信号操作も、ウチは沿線の信号扱所で人が手で操作
しています。そうすることで、ダイヤが乱れた時でも遅れを最小限にとどめたり、回復を早めるメリットがある。鉄道ファンの方におなじみの「ドレミファインバータ」もそのひとつでしょうか(笑)。こうした
ウチならではの“独自性”というのが、鉄道会社らしからぬ企画を生み出すチャレンジ精神につながっているのかもしれませんね。

 

 


リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181029-00009453-bunshun-soci&p=1
 

 

 

 

【単語】


1. 鉄道 : 等間隔に設置された2本の鉄製の軌条(レール)またはそれに代わる物を案内路として車輪を有する車両が走行する交通機関である。線路・停車場などの施設、旅客や貨物を輸送する列車、運行管理や
信号保安まで様々な要素で構成される一連の体系である。
2. 京浜急行電鉄 : 東京都港区に本社を置く大手私鉄である。略称は「京急(けいきゅう)」。
東証一部に上場し、芙蓉グループを構成する企業の一つで、京急グループの中核企業である。
3. 私鉄 : 民間の企業が経営する鉄道。私営鉄道。民鉄。
4. 首都圏 : 東京および東京と密接な関連をもつその周辺地域。1956年(昭和31)制定の首都圏整備法では、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨の一都七県。
5. 交通網 : 各種の交通機関が発達して、網の目のように縦横に通じていること。
6. 路線 : 交通機関が通過する、出発地点と目的地点を結ぶ線。鉄道路線、バス路線、航空路線、航路など。
7. 斬新 : 趣向や発想などがきわだって新しいさま。発想が独自で、それまでに全く類のないさま。
8. 企画 : 実現すべき物事の内容を考え、その実現に向けての計画を立てること。立案すること。また、その計画や案。
9. 連発 : 事件などが続けざまに発生すること。
10. 運輸 : 旅客・貨物を運び送ること。ふつう、鉄道・自動車・船舶・航空機によるものを総合していう。輸送。
11. 保守 : 正常な状態を保つこと。
旧来の風習・伝統・考え方などを重んじて守っていこうとすること。また、その立場。
12. 重視 : 重く見ること。大切だと考えること。
13. 懸念 : 気にかかって不安に思うこと。
14. 制服 :  学校・会社など、一定の集団や団体に属する人が着るように定められている服装。ユニホーム。
15. 勘違い : 間違って思い込むこと。思い違い。
16. 応募 : 募集に応じること。
17. 沿線 : 鉄道の線路や幹線道路に沿った所・地域。
18. 独自性 : 他と違い、それだけに特有の性質。
19. 先頭 : いちばん先。
20. 脱線 : 汽車や電車などの車輪が線路からはずれること。

 

 

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