
日本の漫画などを原作とした映画やアニメが海外で人気を集める中、日本の大手出版社がアメリカのハリウッドを拠点に映画などを製作するスタジオを新たに設立しました。
新たに設立されたのは「KodanshaStudios」で、4日、都内で開かれた会見で大手出版社の講談社が発表しました。
日本の漫画を原作とした映画やアニメが海外でも人気を集める中、アメリカのハリウッドを拠点とするスタジオを作り、自社で出版した漫画などを原作にした映画やドラマを製作するとしています。
講談社では権利を海外に売却した場合に比べ内容が過剰に変更されることを防げるほか、製作スケジュールをコントロールできるため作家の権利を守りつつ、映画化の実現性を高めることが可能だとしています。
企画の統括には映画「ノマドランド」でアメリカのアカデミー賞の作品賞や監督賞などを受賞した、映画監督のクロエ・ジャオさんが就任したということです。
会見でジャオ監督は「子どものころから漫画が大好きだったので、異文化間の理解を促進しつつ日本と海外のクリエーターたちがともに活躍できる環境を作っていきたい」と話していました。