8月の記録的な大雨で被害を受け、復旧作業が進められていた熊本県八代市の小学校で1日、1週間遅れの始業式が行われました。

熊本県では、3週間前の8月11日、記録的な大雨で7つの市と町に特別警報が発表され、浸水被害や土砂災害が相次ぎました。
八代市では住宅や農地などが被害を受け、現在も復旧作業が進められています。

学校の敷地や校舎の床下に土砂や泥水が流れ込む被害が出た龍峯小学校では1日、1週間遅れで始業式が行われ、50人余りの児童が元気に登校しました。
服部利恵校長は、全校児童を前に「一週間遅れでしたが、笑顔で皆さんと会えてよかったです」と話しました。
そして、映像を使いながら、多くのボランティアも参加して学校の再開に向けて復旧作業にあたったことを説明しました。
現在も半分ほどの教室ではエアコンなどの復旧工事が続けられているため、理科室で行われた6年生の授業では、1日の「防災の日」にちなんだ授業が行われました。
そして子どもたちは、災害が起きた際には「ほかの地域で災害があったらボランティアに行く」とか「防災の知識を蓄える」などの意見を出しあっていました。
6年生の女子児童は「大雨の時は、泥が家の敷地に流れてきて、もう少しで家の中に入ってきそうで怖かったですが、経験を学びにしたいです。感謝と助け合いの思いを大切に生活していきたい」と話していました。